Microsoftは現在、Windows 11の次期アップデート「Windows 11 Version 24H2」の開発に取り組んでいます。24H2は2024年の後半にリリースされる機能アップデートで、AI機能に焦点を当てた新機能が追加される予定ですが、それだけではなく、新しいハードウェア要件が導入される可能性があることがわかりました(Neowin)。
X(旧Twitter)ユーザーのBob Pony氏は、MicrosoftがWindows 11 24H2で「POPCNT」命令を必須としており、これが使えないCPUではWindowsが起動できなくなっていると指摘しています。この変更により、非公式ツールを利用し、Windows 11の最小要件をバイパスしてWindows 11を使用している環境に影響があるとみこまれています。
So HUGE discovery found in Windows 11 Version 24H2, since build 25905.
A CPU with the instruction "POPCNT" IS NOW REQUIRED!
There are various system files requiring the POPCNT CPU instruction, from the Windows 11 kernel to the USB XHCI drivers.Without POPCNT, it doesn't boot! pic.twitter.com/vCWYvzfu6k
— Bob Pony (@TheBobPony) February 11, 2024
POPCNTはポピュレーションカウントの略で、2進数表現における1の数を数えるのに使われます。AMDは2006年から2007年にかけて、x86業界初のクアッドコアプロセッサであるBarcelonaアーキテクチャで導入し、IntelはNehalem(第1世代のCore iシリーズSKU)で導入しました。
POPCNTはSSE4.2またはSSE4aをに対応したプロセッサーで利用可能で、CPUが対応しているかは、例えば無料ツールCPU-Zを利用して確認することができます。
▲「CPU」タブの「Instructionsを確認します。
通常の方法でWindows 11をインストールしている場合は影響がない変更ですが、古いPCに無理矢理Windows 11をインストールしている場合は、注意が必要だと思われます。