Windows 11の新しい内蔵アプリは恥知らずな粗悪品だとの指摘

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Microsoftは先日、Windows Insider ProgramのDevチャンネルユーザーに対し、Windows 11の最新プレビュービルド「Windows 11 Insider Preview Build 22572」をリリースしました。最新ビルドでは多数の新機能が追加されており、隠し機能としてファイルエクスプローラーのタブ機能が実装されていたことが判明したほか(こちらの方法で有効化可能です)、内蔵アプリとして純正の動画編集アプリ「Clipchamp」が追加されています。

しかしこのClipchampが、Windowsに以前存在した「Windows Movie Maker」と比較してほとんど価値を提供しないだけでなく、使用するために手数料が必要な不自由でダサいソフトウェアだとNeowinが指摘しています。

Microsoftが2021年末に買収したClipchampは、1700万人以上の登録ユーザーが存在した動画編集アプリで、プログレッシブWeb版のほか、Windows 、Chromebook、iOS用のスタンドアロンプログラム提供されていました。

ClipchampはWindows 11に同梱されることになりましたが、すべての機能が無料で使用できるわけではなく、設定されているサブスクプション価格も、機能の割にかなり高額に設定されているのです。

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▲無料プランは480pの動画のエクスポートにしか対応しておらず、月額9ドル/年額72ドル(30%割引)の「Creator」プランでさえ720pのビデオ出力にしか対応していません。YouTubeでも720pがHDフォーマットとしてみなされないことを考えると、かなり疑問の残る設定だといえます。また、Microsoft 365の月額7ドルと比較するとかなり割高に感じる料金設定といえそうです。

フルHD動画をエクスポートしたい場合は「Business」プランの20ドル/月、156ドル/年が必要です。さらに無制限のビデオ/画像ストック、ブランドキットをバンドルした「Business Platinum」プランは39ドル/月ものコストがかかります。

動画編集ツールにはライバルが多数存在し、Adobeのプロフェッショナルなビデオ編集ソフト「Premiere Pro」は21ドル/月で提供されています、またDaVinci ResolveやmacOSのiMovieといった無料のオプションを利用することも可能です。Neowinは、Windows Movie Makerが100%無料で提供されていることを考えると、Clipchampの価格設定は高すぎで、Windowsのユーザーを敵に回さないためには、Microsoft 365にバンドルするのが最適ではないかと提案しています。

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