Microsoftは8月2日(現地時間)、Windows 11のWindows Insider ProgramのDevチャンネル向けの最新ビルド「Windows 11 Insider Preview Build 23516」をリリースしました(Windows Blog)。8月2日より8月7日(PDT)まで開催される2023年8月のバグバッシュの案内も行われています。
Devチャンネルで公開されるビルドは、将来の機能アップデートで追加される可能性のある、さまざまな新機能が先行して実装されています。特定のリリースとは直接結びつけられておらず、ビルドに含まれる新機能や改善点は、準備が整い次第、将来のWindowsリリースに反映される可能性があります。
Windows Insider Programの更新オプションでDevチャンネルを選択し、Windows 11のプレビュー版を使用しているユーザーは、Windows Updateを利用して最新版に更新することができます。
Build 23516の新機能
Build 23516の新機能は以下の通りです。
スクリーンキャスティング体験の向上
Windows PCでhディスプレイをワイヤレスで近くにある別のPC、テレビ、その他の外部ディスプレイに拡張できる。Windows 11 ではキャスト機能に以下のような改善を行っている。
- ウィンドウを頻繁に切り替えたり、スペースを整理するためにスナップアシストを使用するなど、PC上でマルチタスク活動を行っている場合、通知トーストを介してキャストを提案する。
- クイック設定のキャストのフライアウトからPCをインラインでセットアップできるようにする。
HDRバックグラウンドサポート
JXRファイルをデスクトップの背景に設定できるようになった。HDRディスプレイを使用している場合フルHDRでレンダリングされる。HDRが利用できるかどうかは「設定 > システム > ディスプレイ」でHDRトグルをチェックすることで確認できる。
HDR .JXRファイルをデバイスにダウンロードし、デスクトップ上で右クリックし、「個人用設定 > 背景」を選択し、デバイスにダウンロードした.JXRファイルを選択する。
音声アクセスがWindowsのより多くのエリアで使用できるように
PCを起動するとすぐに音声アクセスが利用できるようになった。音声アクセスを使ってPCにログインしたり、ロック画面の他のエリアにアクセスしたりできる。ロック画面のアクセシビリティのフライアウトから音声アクセスをオンにするか、「設定 > アクセシビリティ > スピーチ」で「PCにサインインする前に音声アクセスを開始する」の設定をチェックすることで、毎回自動的にオンにすることができる。
ナレーターナチュラルボイス: フランス語、ポルトガル語、英語(インド)、ドイツ語、韓国語
フランス語、ポルトガル語、英語(インド)、ドイツ語、韓国語の新しいナチュラルボイスを導入。ナレーターユーザーが快適にウェブを閲覧したり、メールを読んだり、書いたりできるようになる。
プレゼンス・センシングの改善
注意検出をサポートするプレゼンスセンサーを搭載したPC向けに、アダプティブ・ディミングを導入。これにより、デバイスは、目をそらすとインテリジェントに画面を暗くし、振り返ると暗くしないようにすることができる。デバイスが対応している場合、これらの設定は「設定 > プライバシーとセキュリティ >プレゼンスセンサー」の下にある。
その他、Windows Copilotやタスクバーに関連した変更も行われています。
公式ブログには細かな変更内容がリストアップされていますので、インストールする前に確認することをおすすめします。