Microsoftが先日公開したWindows 11用の12月の月例更新プログラムKB5033375を適用した一部の環境で、Wi-Fi接続に関連した問題が報告されている事がわかりました(Windows Latest)。
企業や大学などで発生していて、Wi-Fi接続が遅くなり、通信の品質が低下するという問題が発生している模様。ニューヘブン大学やブルネル・ロンドン大学はKB5033375によってWi-Fiの問題が発生するという事があるという通知を行っています。
a recent Windows update released on 12/12/2023 has caused users to not be able to connect to the wireless networks. This update is known as KB5033375
2023年12月12日にリリースされたWindowsの更新プログラムが原因で、ワイヤレスネットワークに接続できないことがある。この更新プログラムはKB5033375として知られている。
問題が発生した環境では応答は一貫せず、リクエストが解決できない場合もあれば、大幅なパケット損失や遅延が発生する場合もあるとのこと。Microsoftはこの問題に関するコメントを発表していませんが、オプションアップデートKB5032288ですでに報告されていた問題らしく、修正されずにKB5033375に含まれて公開されたことになります。
原因は確定しているわけではありませんが、大学等で一般的な構成である、複数のワイヤレスアクセスポイントを利用している環境で発生している模様。PEAPを使用するWi-Fi接続で問題が発生しているため、WindowsのPEAP設定がアップデートによって破壊されたのが原因ではないかとも見込まれています。
回避策として、PEAPからEAP-TLSに切り替える方法や、影響を受けるSSIDの802.11rをオフにする方法が提案されています。
Wi-Fiの設定を変更できない場合はKB5033375をアンインストールすることで問題が回避できます。
更新プログラムのアンインストール手順は以下の通りです。
- 「設定 > Windows Update」を開く。
- 「更新の履歴」をクリック。
- 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック。
- 該当の更新プログラムを見つけてアンインストールを実行する。
アンインストール後、設定でアップデートを一時停止しておきます。
更新プログラムのアンインストール方法は以下の記事で詳しく説明しています。