Tiny10やTiny11プロジェクトでお馴染みの開発者NTDEV氏が、Live11と呼ばれる新しいプロジェクトを開始しました。Live11プロジェクトの目的は、完全にRAM上で動作し、4GBの仮想ハードドライブ(VHD)に収まるように設計された、ブータブルなWindows 11ライブDVDを提供するというものです。
Live11は従来のWindowsライブCD/DVD/USBと同様に動作し、ISOファイルをUSBや光学メディアに書き込み、HDDやSSDにインストールすることなくOSを起動することができます。トラブルシューティングやデータ復旧、ウイルス除去などの作業に適した、完全に動作するWindows 11を実行することができます。
Live11は現在、Internet Archiveからダウンロードできますが、以下の制限に注意が必要です。
- Live11を起動するには8GBのRAMが必要。
- Live11はUEFIとGPT(GUIDパーティションテーブル)を搭載したシステムでは動作しない。現在サポートされているのはMBRとBIOSだけ。
- 仮想マシンはVMwareとHyper-Vのみをサポート。VirtualBoxではブートループが発生。
NTDEV氏は、今後のアップデートでこれらの問題に対処すると共に、その他の改良を行う予定だと説明しています。Tiny10やTiny11で培ったWindows OSのスリム化技術を応用した興味深いプロジェクトだといえそうです。