Windows 11 Version 21H2/22H2には現在、「ローカルセキュリティ機関の保護がオフになっている」という警告が誤って表示される既知の不具合が存在します。
残念ながら、先日公開された2023年4月の月例更新プログラムKB5025239(22H2)とKB5025239(21H2)でもこの問題は修正されておらず、引き続き注意が必要な状態が続いていることがわかりました(Windows Latest)。
Windows 11の既知の不具合をまとめたページでも、この不具合「"Local Security Authority protection is off." with persistent restart」の状態は「Opened」のままとなっています。
この不具合の内容は「ローカルセキュリティ機関の保護がオフになっています。端末が脆弱である可能性があります」というセキュリティ通知や警告が表示されることがあるというもので、Update for Microsoft Defender Antivirus antimalware(KB5007651)によって発生し、3月14日に公開されたWindows 11の更新プログラムKB5023706とKB5023698は関係ないとされていました。
回避策として、ローカルセキュリティ機関(Local Security Authority)の保護を有効にし、デバイスを少なくとも1回再起動している場合、警告通知を解除して、再起動を促す追加の通知を無視する方法が案内されています。
Microsoftは現在のところ、この問題に対する他の回避策を推奨していませんが、どうしても気になる場合は、レジストリ値を変更する回避策も存在するようです。
手順は以下の通りです。
- レジストリエディタを起動し以下のキーに移動。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa"
- RunAsPPLというDWORD値を追加し値を2とする。
- RunAsPPLBootというDWORD値を追加し値を2とする。
再起動すると誤警告を無効化できるはず。