ドイツに本拠を置くセキュリティソフトウェア調査会社AV-TESTが、Winows 11のホームユーザー向けのセキュリティ製品を比較した2022年7月〜8月期のレポートを公開し、Microsoft Defenderの性能が最下位となった事がわかりました。
同社が実施するテストは、セキュリティソフトをシステムの保護、パフォーマンス、ユーザビリティの3つの観点で評価するもので、それぞれ6ポイント、合計で18ポイントが最高得点となります。テストは製品の最新の公開バージョンを用いて行われ、現実的なテストシナリオに重点を置き、実際の脅威に対して評価が行われています。
Windows 11でこのようなテストが実施されたのは初めてで(これまではWindows 10でした)、Defenderはわずか16点しか獲得できず、PC Maticと並んで最下位となっています。
Windows 10では、Defenderの成績は非常に良く、18点満点を獲得してトップとなることも多かったので、この結果に驚いた方はも多いかもしれません。
Windows 11環境のMicrosoft Defenderは、「保護」で6点満点中5.5点、「パフォーマン」で4.5点と厳しく評価されています。AV-TESTによると、Defenderが最も影響を受けたのは、ローカルとネットワーク環境の両方でファイルをコピーするときの問題で、AV-Comparativesも以前に同様の問題を発見していました。
今後Microsoft Defenderがこの問題を克服できるのか、注目していきたいと思います。
[via Neowin]