Microsoftは先日、2024年の4月の月例更新プログラムとして「Windows 11 Moment 5(KB5036893)」の一般提供を開始しました。
KB5036893をインストールすることでさまざまな新機能が利用可能となりますが、その反面、インストールに関する問題や、インストール後に発生するさまざまな問題が報告されていることがわかりました(Windows Latest)。
まずインストールできない問題に関しては、以下のようなエラーコードが表示されることがあるそうです。
0x800705b9
0x800f0823
0x8007007e
0x800f081f
0x8000ffff
0x800f0984
0x80073701
個別のコードは問題解決の役にたたず、メディア作成ツールを利用した上書きインストール(個人的なファイルやアプリを保持したままのアップグレード)によって問題が解決することがあるとのこと。
Microsoft Update Catalogからオフラインインストーラー(.msu)をダウンロードし、手動でインストールすることで問題が解決する可能性もあります。
インストール後にも問題が発生
KB5036893に関してはインストール後の問題も報告されています。
Microsoftコミュニティフォーラムや、Redditには、アップデートを適用した後、テキストやボタンがない真っ白な画面が表示されるという問題が報告されています。完全な白ではなく、OOBE(初期セットアップ)のような画面が表示されているため、Microsoft Edgeやその他のプロモーションの影響で、OOBEプロセスがゆっくりと動いているのではないかと予想されています。
インターネットをオフにしたり、セーフモードで起動したり、2回再起動したら正常に起動できたとのことです。
その他以下のような問題が報告されています。
- ユーザーアカウントの画像の変更がうまくいかない(0x80070520エラー)。
- スリープ後にモニターが表示されなくなる。再起動することで表示される。
- lsass.exeの高いCPU使用率でパフォーマンスの問題が発生。
- ノートPCが起動中に動かなくなったりトラブルシューティングモードになる。
- インストール後PCがフリーズすることがある。マウスは動くがオーディオやビデオが固まる。
これらの不具合は個別の環境(ハードウェアやデバイスドライバー)によって発生している可能性があり、個々の回避策は見つかっていません。
不具合がどうしても直らない場合は、KB5036893をアンインストールすることで問題を回避することができます。
Windows 11の更新プログラムのアンインストール方法は以下のページで詳しく説明しています。
Windows 11を使いこなすための情報は以下のページにまとめています。