Microsoftが公開したサポート文書によると、M1/M2/M3搭載MacでWindows 11を実行する方法として、「Parallels Desktop 18/19」が正式に認証された事がわかりました(Neowin)。
Microsoftは、「Windows 11はWindows用に設計されたPC上で最高のパフォーマンスを発揮する」としながらも、そのような選択肢が存在しないMacユーザーに対して、「Windows 365」か「Parallels Desktop」を使用する方法を紹介しています。
Windows 365は有料のクラウドPCサービスで、Mシリーズを搭載したMacを含む多くのコンピューターでWindows 11の機能を利用することができます。あらゆる規模の組織向けのSaaSソリューションとして、多彩な構成や価格オプションが準備されており、ネストされた仮想化をサポートしています。
対して、仮想化ソフトウェアのParallels Desktop 18/19は、Arm版のWindows 11 ProとWindows 11 Enterpriseを、AppleのM1、M2、M3搭載Mac上の仮想環境で実行するための認定ソリューションとされています。
マルチメディアテクノロジー、ハードウェアアクセラレーション、DirectX 12など、ほとんどの機能を利用することができるとされています。ネストされた仮想化がサポートされていないません。
このため、Parallels Desktopでは使用できない機能もあり、Windows Subsystem for Android、Windows Subsystem for Linux、Windows Sandbox、Virtualization-based Security(VBSとも呼ばれる)は使用できません。これらの機能が必要な場合は、Windows 365を検討するか、Windows 11をネイティブで実行するために作られたデバイスを別途購入することが推奨されています。
また、Parallels Desktop for MacはStoreから入手できるARM向けの32ビットWindowsアプリを実行できません。32ビットArmアプリケーションは、WindowsのすべてのArmバージョンで非推奨となる予定でで、64ビットのArmアプリケーションを実行することが推奨されています。