Windows 8.1で最近のトレンドのである高解像度ディスプレイのサポートが強化される事が明らかにされました(Windows Blog、WinBeta)。
高解像度のタブレット、ノートPC、外部ディスプレイの普及に伴い、Hi-DPIとDPIスケーリングに対応することがWindows 8.1の重要な検討事項になっていたそうで、改良点は以下の部分に焦点を置いているということです。
- 高解像度におけるユーザビリティと信頼性の最適化。
- マルチディスプレイシステムにおける体験の均質化。
- ディスプレイのDPIにもとづいてアプリケーション固有のスケーリングを最適化するために開発者に権限を与えること。
より高解像度に対応
Windows 8では最大150%までしか対応していませんでしたが、
Windows 8.1では200%まで変更可能。4Kディスプレイのような高解像度ディスプレイへ対応することができますね。
マルチディスプレイへの対応
解像度の異なる複数のディスプレイでWindowsアプリを実行したとき、見た目の違和感なくなるよう、ディスプレイごとにDPIスケーリングする機能も搭載されようです。
計算機アプリを解像度の異なるディスプレイで100%スケーリングで表示したとき。右側の高解像度ディスプレイではかなり小さく表示されてしまいます。
ディスプレイごとの解像度指定を使うと、このようにある程度同じ大きさで表示することができます。
ピクセルレベルで比較したとすると、実際のサイズはかなり異なっていることがわかります。下にあるイメージを高解像度ディスプレイで、上にあるイメージが低解像度ディスプレイで使うことで見た目のサイズが揃うことになります。
アプリごとのカスタムスケーリング
写真編集アプリの場合、ツールバー部分はスケーリングさせて、画像編集部分は100%表示にする。といったことも可能になります。
Windows 8.1は最適なスケーリング値が何かを知るためのAPIを提供していて、例えば、IE11のズームレベルの決定なんかにもこのAPIを使っているようです。
やる気が出てきた
DPIスケーリングの充実は地味だけどかなり重要な機能なので歓迎したいです。高解像度ディスプレイでは、Retinaディスプレイで先行するMacに遅れをとっていた印象がありましたが、これからWindowsの反撃が始まるかもしれません。