Microsoftは本日、月例更新の一環としてWindows 8.1、Windows 7などに対し、月例品質ロールアップとセキュリティオンリーアップデートを公開しました。それぞれのOSは、この更新プログラムをもってサポート期間が終了します。
公開された月例品質ロールアップは以下の通りです(括弧内はセキュリティオンリーアップデート)。
- Windows 8.1/Windows Server 2012 R2: KB5022352(KB5022346)
- Windows 7 SP1/Widnows 2008 R2 SP1: KB5022338(KB5022339)
- Windows Server 2012: KB5022348(KB5022343)
更新プログラムは、Windows UpdateまたはMicrosoft Updateカタログを利用してインストールすることが可能で、それぞれの変更点は以下の通りとなっています。
January 10, 2023—KB5022352 (Monthly Rollup)
Windows 8.1/Windows Server 2012 R2用の月例品質ロールアップKB5022352では、msds-SupportedEncryptionTypes属性の上位16ビットを設定すると、認証に失敗する場合ある問題の修正や、Windows 8.1のサポート終了についてユーザーに注意を促すモーダルダイアログボックスを表示する変更、データベースへの接続にMicrosoft Open Database Connectivity(ODBC)SQL Server Driver(sqlsrv32.dll)を使用するアプリに影響する既知の問題への対処などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
- Authentication might fail after you set the higher 16-bits of the msds-SupportedEncryptionTypes attribute. This issue might occur if encryption types are not set or if RC4 Encryption type is disabled on the domain.
- Starting in this release, we are displaying a modal dialog box to remind users about the End of Support for Windows 8.1 in January 2023. This reminder does not appear on managed devices that run Windows 8.1 Pro or Windows 8.1 Enterprise.
- Resolves a known issue that affects apps that use Microsoft Open Database Connectivity (ODBC) SQL Server Driver (sqlsrv32.dll) to connect to databases. The connection might fail. You might also receive an error in the app, or you might receive an error from the SQL Server.
更新プログラムには以下の1件の既知の不具合が存在します。
症状 | 回避策 |
---|---|
ドメイン参加操作が失敗し、エラー"0xaac (2732)"が発生することがある。NERR_AccountReuseBlockedByPolicyが発生し、「Active Directoryに同じ名前のアカウントが存在します。アカウントの再利用はセキュリティポリシーで禁止されています」というメッセージが表示されることがある。 | KB5020276にガイダンスを追加し、将来のWindows Updateで最適化が可能かどうかを評価中。ガイダンスは変更がリリースされ次第、更新される予定。 |
Windows UpdateやMicrosoft Update、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services (WSUS)などを利用してインストールすることができます。
January 10, 2023—KB5022338 (Monthly Rollup)
Windows 7 SP1/Widnows 2008 R2 SP1用の月例品質ロールアップKB5022338では、msds-SupportedEncryptionTypes属性の上位16ビットを設定すると、認証に失敗する場合ある問題の修正や、データベースへの接続にMicrosoft Open Database Connectivity(ODBC)SQL Server Driver(sqlsrv32.dll)を使用するアプリに影響する既知の問題への対処などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
- Authentication might fail after you set the higher 16-bits of the msds-SupportedEncryptionTypes attribute. This issue might occur if encryption types are not set or if RC4 Encryption type is disabled on the domain.
- Resolves a known issue that affects apps that use Microsoft Open Database Connectivity (ODBC) SQL Server Driver (sqlsrv32.dll) to connect to databases. The connection might fail. You might also receive an error in the app, or you might receive an error from the SQL Server.
更新プログラムには以下の2件の既知の不具合が存在します。
症状 | 回避策 |
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更新プログラムをインストールしてデバイスを再起動すると「Windows更新プログラムの設定に失敗しました」というエラーが表示されることがある。 |
これは次のような状況で想定される:
ESUキーを購入してこの問題が発生した場合は、前提条件がすべて適用されていること、およびキーが有効化されていることを確認する。アクティベーションについてはこのブログ記事を参照する。前提条件については、この記事の「このアップデートの入手方法」を参照する。 |
ドメイン参加操作が失敗し、エラー"0xaac (2732)"が発生することがある。NERR_AccountReuseBlockedByPolicyが発生し、「Active Directoryに同じ名前のアカウントが存在します。アカウントの再利用はセキュリティポリシーで禁止されています」というメッセージが表示されることがある。 | KB5020276にガイダンスを追加し、将来のWindows Updateで最適化が可能かどうかを評価中。ガイダンスは変更がリリースされ次第、更新される予定。 |
Windows UpdateやMicrosoft Update、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services (WSUS)などを利用してインストールすることができます。