ChatGPTやGitHub Copilotなどソフトウェア開発の現場でもAIが広く使用されています。
AIが発展するとソフトウェア開発者の仕事が無くなってしまうとも言われていますが、それははたして本当でしょうか?その可能性を探ることができるWeb OS「Windows 9x」が公開されています。
Windows 9xは、Windows 98/95のようなレトロな外観のOSですが、実行ダイアログ(Run)に説明を入力すると、AIがその場でアプリを作成してくれるという先進的な機能を搭載しています。
AIが作成したアプリは既存のものほど完成度は高くないようですが、それらしく動くものは作れるようです。
以下のような特徴を持っています。
- AIアプリ生成: アプリを記述すると、システムがそれを作成する。
- 相互接続されたエコシステム: アプリは相互作用し、データを共有できる
- 永続的なファイルシステム: セッションをまたいで状態を維持し、コンピュータ上のファイルシステムに同期することもできる。
- LLMの統合: AIを活用したアプリケーションを実現
以下、実際に使用する方法を説明します。
Windows 9xの使用方法
ブラウザでこちらを開きます。
▲「Sign In With Google」ボタンをクリックしてログインします。悪用防止のためGoogleアカウントを使ってログインする必要があるそうです。
▲ログインすると「Welcome」画面が表示されます。Welcome画面ではプロジェクトの概容や更新情報、チュートリアルなどを確認することができます。同時に「Run」ダイアログが表示され、こちらに説明を入力するとアプリを作成することができます。
▲試しに「text editor」と入力してみると、文字装飾機能つきのシンプルなエディタが作成されました。
▲「bitmap paint app」と入力するとPaint風のアプリができました。
▲作成したアプリのショートカットはデスクトップに置かれます。
なお無料版のAIは「Quality model」を使用していて、アプリの生成は5回/週までしか利用できないようです(Runに残り回数が表示されます)。自分のAPIキーを設定画面にセットするとそれ以上作成することもできます。
まとめ
Windows 9xはAIを使って自由にアプリを作成することができるシステムです。作者は、このプロジェクトは冗談として始まったものの、役に立つ領域に入り始めていて、カンバンボードアプリが実際に役に立っていると説明しています。ソースコードもこちらで公開されています。