Microsoftは9月4日(現地時間)、Windows App SDKの最新安定版v1.6.0をリリースしました(GitHub)。
Windows App SDKは、C++ Win32アプリやC# .NETアプリなど、Windowsデスクトップアプリの構築を支援する豊富なAPIやツールセットを提供します。WinAppSDKの一部として提供されているWinUI 3のモダンなコントロールを利用したり、WPFなどWin32を使用するアプリから、SDKの必要な部分だけを利用することもできます。
Windows App SDK 1.6では、ネイティブAOT(Ahead-Of-Time)コンパイルのサポートが行われています。ネイティブAOTアプリでは、事前にネイティブコードにコンパイルされたアプリが作成されるため、起動時間の短縮とメモリフットプリントの削減が期待できます。
サンプルのContoso Cameraアプリでは、フレームワークパッケージを使用した場合、開始時間が50%短縮され、パッケージサイズが約8倍、Windows App SDKを自己完結モードで使用した場合、パッケージサイズが約2倍削減されたとのことです
Windows App SDK 1.6ではその他、パッケージ管理APIの強化や、PipsPagerやRatingControlのようなコントロールの改善、Edge WebView2 APIからWinAppSDKの分離、アプリからタブをドラッグする方法を見直したTabViewの改善など、さまざまな新機能の追加や改良が行われています。
リリースノートは以下の通りです。
New features include:
- Native AOT support
- Decoupled WebView2 versioning
- New Package Deployment APIs
- Improved TabView tear-out
Additional updates include:
- New wrapping mode for PipsPager
- More customization options for RatingControl
詳細やインストール方法はこちらで確認可能です。