Windowsでは致命的なエラーが発生するとブルースクリーンが表示され(BSOD)、通常は、その後PCを再起動する以外の選択肢は残されていません。
ところが、tiny11を開発したことでも知られるNTDEV氏は、この制限を突破する新たなツール「BugCheck2Linux」を紹介するデモ動画を公開し注目を集めています。
デモ動画ではWindowsでブルースクリーンが表示された後に、Linuxが起動する様子が確認できます。
BugCheck2Linuxは、Windowsのバグチェック後に単純なRISC-V Linuxエミュレータイメージを実行するドライバで、作者のNSG650氏は「Windowsがクラッシュしたらlinuxのシェルに落としますす!」とシンプルにプロジェクトの概要を説明しています。
バグチェックコールバックにLinuxを実行する小さなRISC Vエミュレーターを登録することで動作しており、ビデオ出力にはbootvid.dllを使い、入力には単純なポーリング・ベースのPS/2キーボード・ドライバを使っているそうです。
起動したLinuxには以下のような制限があるとされています。
- ANSIエスケープシーケンスはサポートされていません。
- 640x480、16色で動作。
- BIOSシステムでのみ動作。
- 動作が遅い。
- キーボードのサポートが悪い。特殊文字や大文字にアクセスしたい場合は、Shiftの代わりにCapsLockを使う必要がある。Backspaceも使えない。
ブルースクリーンに対する特効薬とはいえなさそうですが、Windows OSの新たな可能性を示すツールととらえることはできそうです。
[via BetaNews]