Windows 10上でLinuxを動作させることがでるWindows Subsystem for Linux(WSL)は、開発者にとって人気の機能ですが、I/Oのパフォーマンスがボトルネックになっているとの指摘が行われています。
このパフォーマンスの問題を解決するために、Windows Defenderやその他アンチウイルスソフトをオフにしようとするユーザーに対し、MicrosoftのRich Turner氏が、たとえWSLのパフォーマンスのためであってもWindows Defenderを無効しないほうがよいと警告していることがわかりました(Phoronix)。
Windows Defenderを無効にしてもWLSのパフォーマンスの問題は部分的にしか解決せず、Windows DefenderがWLS上の不正なNPM依存ファイルを発見することもあると理由を挙げています。
同氏はまたWSLのパフォーマンスに関し「効果的な解決策を探してチームで作業を進めています。Defenderやサードパーティのマルウェア対策スイートを無効にすることや、WSLフォルダやソースフォルダを(アンチウイルスソフトの検索対象から)除外することはおすすめしません」とコメントしています。
WSLのI/Oが遅いという不満は以前より存在し、Microsoftも問題を認識していることから、2019年中の問題の解決が期待されています。