
PCのメモリ価格が高騰するなか、メモリを大量に消費するアプリやOSに対してこれまでよりも厳しい目が向けられるようになっています。
最近では、Electronアプリや、自動起動するようになった「AppX Deployment Service(Appxsvc)」が槍玉にあげられているなか、Windows 11の配信を最適化するDelivery Optimizationサービス(DoSvc)が、メモリを大量に消費する場合があることが指摘されています(Neowin)。
DoSvcは、Windows UpdateやMicrosoft Storeの更新を効率化するための仕組みで、PC同士が更新データを共有することで帯域を節約し、更新を高速化する役割を担っています。しかし、ユーザーの報告によると、このサービスが長時間稼働するとメモリ使用量が膨張し、まるで「メモリリーク」のような挙動を示すことがあるとのこと。

RedditのユーザーNiff_Naff氏は、WindowsのプロセスID(PID)を追跡し、DoSvcが時間経過とともに異常に多くのメモリを消費する様子を確認しています(上記グラフの右肩上がりのラインです)。また、Neowinフォーラムにも「Delivery Optimizationは時に全メモリを食いつぶす」との声が寄せられています。
Microsoftはこうしたフィードバックを受け、別の自動更新機能の導入を2026年まで延期し、さらに、ゲーミングやAI用途のPCには最低16GBのメモリを推奨するようになりました。
とはいえこれらの対応は、既存のPCには関係ないため、メモリ不足に悩まされている場合、タスクマネージャーでDoSvcの挙動を監視し、異常な消費が続く場合は設定の変更などを検討すべきかもしれません。
