GoogleのChromeにはリソースの使用を最小限に抑え、バッテリーの寿命を伸ばすことができる「メモリセーバー」「省エネモード」など、いくつかの機能が搭載されています。
今回、Windows 11/10版のChromeでは、さらにバッテリーを節約することができるオーディオオフロード機能のテストが進められていることがわかりました。
Google ChromeのベースとなっているChromiumのリポジトリには「Add an experiment for audio offload on Windows」と題したコミットが存在し、「Windowsのオーディオオフロード機能のフィールドトライアルテスト設定を追加」と説明されています。
オーディオのオフロードは、2019年にMicrosoftが提唱したもので、ハードウェアのオーディオプロセッサーにオーディオを処理させることでCPU使用率を減らすことを目的としています。
この機能が有効になると動画を再生した際、ChromeがCPUではなく、オーディオプロセッサを使ってオーディオ処理を行うようになります。Windowsはハードウェアオフロードオーディオ処理をサポートしているため、バッファを大きくすることでCPUがアイドル状態を長く保つことできるようになります。
オーディオオフロード処理に対応したデバイスでは、Chromeでオーディオを再生する際のCPU使用率が低下し、バッテリーを節約出来るようになることが期待できます。現在Chromeの開発版では「Audio offload for video streaming」フラグをオンにすることでこの機能を試すことができます。