
最近、一部のWindowsユーザーから「PCが起動後数分で固まる」「ネットにつなぐとフリーズする」といった症状が報告されています(Reddit1、Reddit2、Microsoft Q&A)
不具合の原因は確定していないものの、ユーザーの調査によって、原因は Windowsに標準搭載されている「Secure-Boot-Update」というスケジュールタスク にある可能性が高いことが分かってきました。
問題が起きているユーザーの多くは、起動後3〜5分ほどで突然PCが固まるという共通点を持っています。オフラインでは症状が出ないため、ネット接続が原因ではないかと疑われていましたが、実際にはネット接続をトリガーにして動く セキュアブートの更新タスクが関係しているようです。
セキュアブート更新タスクの役割
セキュブートは、ブートキットやルートキットなどの攻撃を防ぐための仕組みで、Microsoftは2026年に入り、期限切れとなった証明書を順次更新しています。この更新作業を担うのが「Secure-Boot-Update」タスクで、12時間ごとに動作し、必要な更新が残っていれば処理を続けます。

しかし、何らかの理由で更新が正常に完了しない場合、タスクは「未処理のビット」を残したまま再実行を繰り返します。これが 特定の環境でフリーズを引き起こしている可能性 が指摘されています。
Microsoftのドキュメントによると、セキュアブート更新が失敗する要因として以下が挙げられています。
- UEFIファームウェアが必要な動作を完全にサポートしていない
- セキュアブートデータベースの更新中やKEKの段階における障害発生
- OEMが必要な鍵(KEK)を提供していない
- 古いデバイスで更新が完了できない
こうした状況では、更新タスクが永遠に再試行し続けるため、フリーズのような副作用が出ても不思議ではありません。
ユーザーが取れる対策は?
セキュアブートの更新が正常に行われればこの問題を解消すると考えられます。このためユーザーが取れる対策は次の通りとなります。
- まずは最新のUEFIファームウェアが提供されていないか確認する
- セキュアブート証明書が最新の状態かチェックする
- それでも改善しない場合、一時的にタスクを無効化して様子を見るという選択肢も(非推奨)
セキュアブートはセキュリティの要となる機能なので、タスクの無効化は慎重に判断したいところです。現在Secure-Boot-Updateタスクが正常に動作しているかどうかは、管理者権限のPowerShellで以下を実行します。
schtasks.exe /Query /TN "\Microsoft\Windows\PI\Secure-Boot-Update" /FO LIST /V
「Ready」が帰ってくれば、タスクは有効です。
まとめ
今回の問題は、Windowsの標準機能であるセキュアブート更新タスクが、特定の環境でフリーズを引き起こすという、非常に気づきにくいトラブルです。ユーザー側でできることは限られていますが、症状が出ている場合は、UEFI更新→セキュアブート証明書の確認→タスクの一時無効化の順に対策することができます。
[via Neowin]
