Appleは先日、PCエミュレーターアプリ「UTM SE」のApp Storeでの配信を許可しました。
軽量版Windows、tiny11やtiny10の作者NTDEV氏は、UTM SEを使って、iPhone 15 ProでWindows 11を動かすテストを行いましたが、The Vergeは、M1を搭載したiPad Pro上で、Windows XPを動かす実験を行っています。
The Vergeによると、UTM SEでWindows XPを実行するための仮想マシンを作るのには、UTMのビルド済みマシンを使えば簡単だとのこと。RAMとステージを増やし、マシンの設定にあるIDEドライブにWindows XPのISOファイルを指定して、インストールしたそうです。
インストールには2時間半かかったものの、最後には懐かしい「bliss」デスクトップ画面が表示され、Windows XPの起動音を聞くことに成功します。
UTM SE上のWindows XPは、新しいウィンドウを開くのに数秒かかるなど、動作は遅いものの、Windows XPが現役だった頃に使っていたコンパックのマシンよりは速く感じるとのこと。
パフォーマンス以外では、パーソナライズやマルチタスクなどiPadOSがWindows XPより遅れている部分もあると指摘しています。
iPhone上のWindows 11は実用性はなさそうでしたが、iPad上のWindows XPはそれと比較するとまだ実用的な部分があるのかもしれません。UTM SEのパフォーマンスに関しては、AppleがJITを許可していない影響が大きいと考えられます。