
Windows 11 Version 25H2/24H2向けの2026年6月の更新プログラムKB5094126で複数の深刻な不具合が報告されています。
- HP製PCでの起動不能(BSOD/BitLocker復旧)
- OneDriveがエクスプローラーから開けない
- Dropbox/iCloud Driveも一部で同様の症状
- 業務アプリのWord連携が動作しなくなる
- desktop.iniの仕様変更でカスタムフォルダーアイコンが無効化
特に HP製PCで発生している起動不能問題や(BSOD/BitLocker復旧ループ)や、OneDriveがエクスプローラーから開けなくなる問題が目立っており、企業ユーザーを中心に影響が広がっています。
HP製PCで起動不能:EFI領域の不足が原因か
今回最も多いのが、HP EliteBook 840 G10などのHPデバイスで起動不能になる問題です(Reddit)。更新適用後に黒い画面のまま停止(BSOD)したり、BitLockerの回復キー入力ループに陥るケースが報告されています。
以下のモデルで不具合が報告されています:
- HP EliteBook 840 G10
- HP ProBook 460 G11 / HP 460 G11
- HP Engage One Pro 15.6 G2 AiO POS
- HP ZBook
- Dell Precision
- Dell Precision 7530
現段階で、この不具合の原因は、KB5094126がSecure Boot関連ファイルやBoot Managerを更新するためだとみられています。EFIパーティションが100MB程度の小さい構成のPCで書き込みに失敗することがあり、HPはEFI領域に独自のBIOS復旧ファイルを置くため容量が逼迫しやすいためです。
暫定的な回避策は次の通りです:
- BIOSでSecure Bootを一時的に無効化
- Windowsを起動させたうえで更新を適用
- その後、Secure Bootを再度有効化
EFI領域が小さい場合は、パーティションの拡張も推奨されています。
OneDriveがエクスプローラーから開けない問題
KB5094126適用後、エクスプローラーの左ペインやタスクトレイからOneDriveが開けなくなる不具合も確認されています。
OneDrive自体のフォルダーは手動で開けばアクセス可能であるものの、エクスプローラーの統合部分が反応せず、UAC無効+ローカル管理者アカウント環境で発生しやすい傾向にあるそうです。
対処としては、
- Microsoftアカウントに切り替える
- UACを有効化する
- もしくは KB5094126をアンインストール
といった方法が有効とされています。
業務アプリのWord連携が動作しない
Dentrix、Softdent、CCH ProSystem fx Engagement など、Wordを組み込んで利用する業務アプリで連携が動作しなくなる問題も報告されています。
Word単体は正常に動作するものの、アプリ内でWord文書を開く、Wordを自動操作するといった処理が失敗する状態です。
こちらも KB5094126のアンインストールで復旧 することが確認されています。
desktop.ini の仕様変更でカスタムフォルダーが無効化
B5094126では、desktop.iniの信頼性チェックが厳格化されました。その結果、インターネットから取得したdesktop.iniや、サードパーティアプリが生成したものが無視されるケースが発生しています。
PowerShellの Unblock-File コマンドで信頼済みにすることで再び有効化できますが、Microsoftはこれは仕様変更のためで、従来の設定に戻すのは最小限にすべきだと注意しています。
まとめ
KB5094126は200件以上の脆弱性修正を含む重要な更新ですが、特定環境では重大な不具合が発生しているため、企業環境では慎重な展開が必要です。
特に以下の条件に当てはまる場合は注意してください。
- HP製PCを大量に運用している
- EFIパーティションが小さい構成
- UAC無効+ローカル管理者アカウント
- Word連携を使う業務アプリを利用している
MicrosoftやHPからの正式なアナウンスが出るまでは、更新の適用を段階的に行う、または一時的に保留する判断も有効といえます。
[via Windows Latest]
