Wine開発チームは8月19日((現地時間)、開発版「Wine」の最新版v1.9.17を公開しました(公式ニュース、Phoronix)。例外処理の改良やジョイスティックサポートの改善、不具合の修正などが行われています。
v1.9.17での主な変更点は以下の通りです
- 64-bit環境における例外処理の改良
- ジョイスティックサポートの改善
- C++ランタイムのストリームサポートの改良
- フォント埋め込みの改良
- GDI+のメタファイルサポートの追加
- その他不具合の改善
Direct3D関連の進捗に関してPhoronixは、ChangeLogの情報から、d3dx11に関する修正の記述がいくつか確認できるものの、いまだにDirect3D 11対応のゲームが動いたという報告はなく、またDirect3D CSMT (Direct3D Command Stream Multi-Threading)によってD3D対応ゲームのパフォーマンスが向上したという記述もないと分析しています。
Wineの次期安定版2.0は今年の秋にリリースされる予定ですが、D3D11とD3D CSMT関連の作業の遅延によって、少しリリースが遅れる可能性もでてきました。
タイトル | Wine 開発版 | |
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公式サイト | https://www.winehq.org/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7034-wine-development | |
説明 | WindowsAPIをエミュレートしてWindowsアプリを実行するソフトウェアWineの開発版。Linux/Macに対応。 |