Wine開発チームは12月9日、Wine 2.0の最初のリリース候補である「Wine 2.0-rc1」をリリースしました(公式ニュース、Phoronix)。WineはWindows用のゲームやアプリケーションをLinux/macOS等を他のプラットフォームで動作させるためのソフトウェアで、公式サイトより最新版のソースコードを無料でダウンロードすることができます。
リリース候補の公開によって、安定版リリースのためのコードフリーズ期間が始まり、開発者は使用者に対し、さらなるテストとフィードバックを要望しています。
rc1では以下のような修正が行われています。
- Monoエンジンのバグフィックスアップデート
- IDN名前解決のサポート
- さらなるShader Model 5命令の追加
- 回帰テストのさらなる修正
- その他さまざまな不具合の修正
詳細はWhat's Newで確認することができます。Phoronixの分析によると、Wine 2.0の目標になると見られていた、D3D11関連のコミットは含まれておらず、ゲーム関連のパフォーマンスを向上させることが期待されていた、Direct3D Command Stream Multi-Threading(D3D CSMT)の作業も間に合わないと見込まれています。
Wine 2.0は機能よりもスケジュール優先になるのかもしれません。
タイトル | Wine 開発版 | |
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公式サイト | https://www.winehq.org/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7034-wine-development | |
説明 | WindowsAPIをエミュレートしてWindowsアプリを実行するソフトウェアWineの開発版。Linux/Macに対応。 |