Wine開発プロジェクトは1月21日(現地時間)、LinuxやmacOSでWindowsアプリケーションを動作させるためのソフトウェア「Wine」の最新版「Wine 5.0」をリリースしました(公式ニュース)。
Wine 5.0は、1年間の開発期間を経てリリースされたWineのメジャーバージョンアップ版で、7,400以上の変更点が含まれています。
主な変更点は以下の通りです。
- PE形式の組み込みモジュール: ELF形式ではなくPE形式になったことでゲームのコピー防止、チート対策プログラムが動作することが期待できる
- マルチモニターのサポート: Wineでマルチディスプレイアダプターとマルチモニター構成がサポートされるようになった
- XAudio2の再実装: XAudio2ライブラリがWineに追加。互換性を高めるためにFAudioライブラリが使用されている
- Vulkan 1.1のサポート: Vulkan仕様のバージョン1.1.126までをサポート
変更点の詳細はリリースノートで確認可能です。
商用版の「CrossOver」を発売しているCodeWeaversと、Wineをベースとした互換レイヤーである「Proton」の開発に対するValveの資金提供により、ゲーム関連の修正が多数行われたようです。
Wineプロジェクトは1年に1回定期的にメジャーバージョンアップ版をリリースするシステムを採用しているため、来年の同時期にはWine 6.0が公開される予定です。
タイトル | Wine 安定版 | |
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公式サイト | http://www.winehq.org/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/2051-wine-stable | |
説明 | WindowsAPIをエミュレートしてWindowsアプリを実行するソフトウェア。Linux/Macに対応。 |