Yosemiteで導入されたHypervisor.frameworkを利用した超軽量の仮想化ソフトウェア「xhyve」が公開されています(作者による紹介)。
xhyveはFreeBSDのbhyveのポートで、その特徴は以下の通りです。
- 超軽量の230 KB。
- スタンドアロンで依存性なし。
- BSDライセンスの仮想化ソフト。
- カーネル拡張を必要としない(bhyveのカーネルコードは、Hypervisor.frameworkを呼ぶユーザーモードコードに移植)。
- マルチCPUサポート。
- ネットワークサポート。
- 一般のLinuxディストリビューションを実行可能。
用途として、例えばMac上でDockerを動かすのに便利であると説明されています。
目次
Tiny Core Linuxを動かすのは超簡単
xhyveは、リポジトリにTiny Core Linuxを含んでいて、これを動かすだけなら以下の手順で簡単に実行可能です。
$ git clone https://github.com/mist64/xhyve
$ cd xhyve
$ make
$ ./xhyverun.sh
実際に実行してみました。Macのターミナルの中で、Linuxが動いているのが確認できます。
「uname -a」で「Linux box 3.16.6-tinycore64」と表示されました。
「sudo halt」で終了させることができます。
頑張ればUbuntuも動かせる
解説には、人気ディストリビューションUbuntu Serverを動かす方法も説明されています。xhyveはビデオドライバをサポートしていないため、インストールにテキストモードインストーラーを使用しなければならないなどの制限があるようですが、丁寧に手順が掲載されています。チャレンジしてみたい方はどうぞ。
Ubuntu側でVNCサーバーを動かし、Mac側から画面を共有することもできるようです。xhyveはbhyveベースなのでbhyveに関する解説記事も参考になりそうですね。
現在xhyveはまだ開発中で、TODOも多く残っているようですが、大きな可能性を秘めていると思います。今後の発展に期待!