Microsoftが今年後半に公開予定の「Windows 11」は、UIの刷新が注目を集めています。Windows 10と比較して、大幅に洗練されたスタートメニューやタスクバー、各種アプリのUIの変更が特徴となっていますが、システムを動作させるのに必要となるハードウェアの最小要件も引き上げられ、Windows 11公開後もすぐには移行できないという方も多いかもしれません。
Windowsからの移行先を探している場合に候補となるLinuxディストリビューションの一つ「Zorion OS 16」がリリースされています(BetaNews)。
Zorion OSはWindowsからの移行を念頭に設計されているだけでなく、39ドルのZorin OS Proを購入することでWindows 11風のユーザーインターフェイスを使用することができます(Zorin Coreは無料)。
開発者によると、Zorin OS 16は、スピードを最重要視して開発されており、新旧さまざまなハードウェアでデスクトップが軽快に動作するとのこと。アプリはより高速に、アニメーションはより滑らかに、ロード時間は短縮され、生産性の向上に時間を使うことできると説明されています。
Zorin OSには、一般的なWindowsのインストーラーファイルを検出するデータベースが組み込まれており、インストールプロセスをガイドする機能が搭載されています。.exeまたは.msiファイルをダブルクリックした場合、推奨されたソースからアプリやゲームをインストールするよう自動的に提案します。アプリやゲームのWindows版を実行したい場合は、「Windows App Support」をインストールするオプションが提供されます。
その他以下のような新機能が追加されています。
- 高解像度ディスプレイのためのフラクショナル・スケーリング。
- 最新のNVIDIAドライバを.isoファイルで直接使用&インストール可能。
- システムインストーラーからActive Directoryドメインに簡単に参加可能。
- ファイルアプリで簡単にアクセスできるスターファイル。
- より簡単なセットアップが可能なより優れた指紋リーダーのサポート。
- 新しい「写真」アプリで写真管理がより簡単に。
- QRコードを表示してデバイスをコンピュータのWi-Fiホットスポットに簡単に接続できるようになった。
- 「設定」アプリのカテゴリーレイアウトが刷新され、操作しやすくなった。
- アプリをドラッグしてアプリグリッドにアプリフォルダを簡単に作成可能(Touch、macOS風、Ubuntu風のデスクトップレイアウトのみ)。
- Firefoxに内蔵されているトラッキングと遠隔測定をデフォルトで無効にし、よりプライバシーを尊重したWebブラウジングを実現。
- フリッカーフリーのブートエクスペリエンス。
- 暗号化インストール時にリカバリーキーを作成できるように。
- 新しいハードウェアへの対応を強化。
- Ubuntu 20.04.3 LTSをベースに
Zorin OSには、軽量な「Lite」、標準的な「Core」、フル装備の「Pro」などいくつかのバージョンが存在し、39ドルのPro以外はすべて無料でダウンロードして使用することができます。