Zsh開発プロジェクトは5月14日(現地時間)、「Zsh 5.9」をリリースしました。Zsh 5.9ではセキュリティ問題や不具合の修正が行われたほか、いくつかの新機能が追加されています。
関数を定義するための予約語 "function"に「-T」オプションが追加され、関数の宣言とトレースの有効化を同時に行うことができるようになっています。またzstyleの挙動がドキュメントと一致するように変更されています。
例えば以下のパターンが定義されていた場合
zstyle ':foo:bar:*:*' style value1 zstyle ':foo:*:baz:*' style value2
両方のパターンにマッチするコンテキスト(たとえば :foo:bar:baz:qux)で、スタイルが検索されたとすると、5.9はvalue2を使用し、5.8はvalue1を使用するようになります。
その他ユーザー定義の補完ウィジェットを実行している間、XTRACE オプションが無効になる変更や、zshがshをエミュレートするとき、パイプラインの最後のコマンドがサブシェルで実行されるようになる変更なども行われています。
変更点の詳細はリリースノートで確認可能です。