OpenSSH開発プロジェクトは8月20日(現地時間)、SSHサーバー・クライアントソフトウェアの最新版「OpenSSH 8.7」をリリースしました(Phoronix)。
OpenSSH 8.7では主に「SCP」に関する変更が行われています。主な新機能は以下の通りです。
- 次のOpenSSHリリースで、「ssh-rsa」という署名方式をデフォルトで無効にする準備。ユーザーはより安全な代替手段に移行することが推奨される。
- リモートからリモートへコピーする際のSCPは、デフォルトでローカルホストを経由して転送されるようになった。オリジンホップでの認証情報の公開を避けるようになった。
- SCPは、SCP/RCPプロトコルに代わり、SFTPプロトコルを使用した転送を実験的にサポートする。SFTPを使用することで、より予測可能なファイル名の取り扱いが可能になり、その他の改善も行われる。scp -s フラグは SFTP の使用を可能にし、"近い将来 "にデフォルトになる予定。
- SSHおよびSSHDは、より厳密な設定ファイルのパーサーを採用するようになった。
その他多数のバグフィックスと細かな改良も行われています。
OpenSSH 8.7のすべての変更点の詳細の確認とソースコードのダウンロードはOpenSSH.comから可能です。