1992年のDr. Dobb's Journalの連載記事とともに開発が始まったフリーのUNIX系オペレーティングシステム「386BSD」。無料で利用できるBSD系OSの元祖として知られていますが、0.1リリース後開発が停滞し、多くの開発者達が、FreeBSDやNetBSDといった他のOSに移行したという経緯を持っています。
ところが最近、386BSDの創始者の一人、Lynne Jolitz氏が最新版であるv1.0/v2.0のソースコードをGitHub上に突如(?)、公開していたことが分かりました(slashdot)。
386BSDは開発者がUNIXシステムの全てを把握できた時代の貴重な遺産で、Linuxを開発したLinus Torvalds氏も、「386BSDが入手可能であったならば、Linuxを作ることはなかっただろう」と発言しています。
実際に動作させる場合、エミュレーターであるQemuを使って動かす方法が詳しく紹介されています。歴史的OSがどのように変化したのか興味がある方はソースコードを確認してみると面白いかもしれません。