最近注目を集めている「Tiny11」プロジェクトは、不要なコンポーネントやデフォルトのハードウェア要件を削除したWindows 11のインストールイメージを提供しています。
プロジェクトの作者は、Tiny11がなぜ安全なのかを説明していますが、それでもどこの誰が作成したかわからないISOイメージを使用するリスクを冒したくないと思っている方も多いかもしれません。
そのような方のため同作者は、ユーザー自身でTiny11と同等のISOファイルを作成することができるスクリプト「tiny11builder」を公開しています。
このスクリプトはMicrosoftが提供している公式ユーティリティを使い(一部Microsoftのアカウントをバイパスするためにオープンソースツールを使用)、Windows 11から無駄な部分を削除します。
tiny11builderを公式ISOファイルに適用すると、Clipchamp、ニュース、天気、Xbox、ToDo、アラーム、メールとカレンダー、フィードバックハブ、マップ、サウンドレコーダー、Your Phone、メディアプレーヤー、クイックアシスト、Internet Explorer、Microsoft Edge、OneDriveなどの不要な組み込みアプリがほとんど削除され、TPMやセキュアブート、Microsoftアカウントといった要件をバイパスすることができるカスタムISOを作成する事ができるのです。
以下、具体的な使用方法を説明します。
tiny11builderの使用方法
tiny11builderは現在、Windows 11 build 22621.525(22H2)、22621.1265(2月の月例更新プログラムを適用した22H2)、25300(Devチャンネルビルド)のx64 en-US ISOファイルのみをサポートしています。
バージョン毎に異なるスクリプトを使用する必要があり、具体的には以下の手順を実行します。
- Windows 11 22621.1266のISOファイルをUUPDumpから、あるいは22621.525/25300をMicrosoft公式サイトからダウンロードする。
- ファイルエクスプローラーでダウンロードしたISOファイルを右クリックしてマウントする。
- tiny11builder をダウンロード。プロジェクト全体をgit cloneするか、個別にbatファイルをダウンロードする。
- 以下のスクリプトを管理者権限で実行。ISOファイルのバージョン毎にbatファイルが異なる。
- 22621.1265: tiny11 creator.bat
- 22621.525: tiny11 creator 22621.525.bat
- 25300: tiny11 creator 25300.bat
- マウントしたISOのドライブレターをコロンなしで入力。
- ベースとしたいエディションのインデックス番号を入力。
- スクリプトの終了を待つ。
- 終了したらスクリプトのフォルダにtiny11.isoが作成されているはず。
ここからさらにRufusなどのツールを使用し、インストールメディアを作成することもできます。