
Appleが今年リリース予定のmacOS 27では、古いネットワークプロトコルAFP(Apple Filing Protocol)がついに削除される可能性が高まっています。AFPはTime Capsuleを動作させるための必須の仕組みであり、これが消えるとTime Capsuleは事実上macOSから利用できなくなることになります。
すでに現行のmacOS 26.4 TahoeでもTime CapsuleのTime Machineバックアップ機能に問題が出ており、Appleは「ネットワーク環境のセキュリティ要件が厳しくなる」と警告を発しています。
macOS 27でAFPのサポートが打ち切られる可能性があるとも予想できますが、現段階では、具体的に何がどう変わるのかは明言されていません。
Time Capsuleは古いAFP/SMB1しか話せない
Time Capsuleは2008年に登場し、2018年に製品ラインごと終了しました(2013年の第5世代モデルが最後のモデル)。
ネットワーク経由のTime Machineバックアップ機能を利用する上での問題は、どの世代もAFPとSMB1という化石レベルのプロトコルしか対応していないことです。
SMB1は1987年登場の初期規格で、セキュリティ上の理由からSambaは2022年にサポートを打ち切っています。AppleがAFPを切り捨てれば、Time CapsuleはmacOSとやりとりできないことになります。
FOSSの延命策「TimeCapsuleSMB」
公式サポートが打ち切られた場合、頼りになるのはオープンソースソフトウェアです。Time Capsuleの内部OSは実はNetBSDであり、これを利用して新しいSambaを動かすプロジェクト「TimeCapsuleSMB」が登場しました。開発者のJames Chang氏は、わずか900KBの空き容量と16MBのRAMディスクという極端な制約の中で、Time Machine対応のSamba 4.8を動かすことに成功しています。古いTime Capsuleモデルは、再起動のたびに手動ロードが必要な場合がありますが、最新の第5世代モデルでは自動ロードも可能です。

Time Capsuleは単なるWi‑Fiルーター+HDDの箱ですが、iFixitの分解レポートによればHDD交換も可能で、ハードウェア自体はまだ延命できる余地は残されています。AppleがAFPを切り捨てても、希望は残されているのかもしれません。
[via The Register]
