
Windows 11では近年、ネイティブアプリではなくWeb技術を使ったアプリが増えています。これは単なる流行ではなく、Microsoftが推奨するネイティブUIフレームワーク「WinUI」に基本機能が欠落していたために発生していた現象だとも考えられています。
その代表例が表形式データを扱うためのコントロールである「DataGrid」の欠如ですが、Microsoftは2026年9月、DataGrid相当の新コントロール「TableView」をWinUIについに統合したことがわかりました。

TableViewは現在、開発ブランチにマージされた段階で、安定版としての提供は数週間以内と見られています。また、GitHub上にはすでに以下の機能を実現するサンプルが公開されています。
- ソート・フィルタ・編集
- 仮想化
- ファイルエクスプローラー風のテーブル
- タスクマネージャー風のプロセス一覧
ただし現時点では制限もあり、グループ化や複数選択はまだ未対応です。これらは正式リリース前後で改善される可能性があります。
WinUIの長年の遅れを埋める重要な一歩
DataGridは、企業アプリにとって最も基本的なUI要素のひとつです。会計アプリ、ユーザー管理、ログ一覧、ファイル管理など、表形式データを扱うアプリはWindowsの世界に無数に存在します。
そのため、今回のTableViewの導入は単なるWinUIの新機能ではなく、WinUIがようやく企業アプリの土俵に立てるようになるという意味を持っているのです。
Microsoft自身も「WinUIをWindowsアプリの本番環境向けプラットフォームにする」と宣言しており、スタートメニューのReactベースUIをWinUIへ置き換える計画も進行中です。
今後の展望
Microsoftは2026年に入り、Windowsの標準アプリを100%ネイティブ化するという強い方針を示しています。具体的にはWinUIの性能改善やメモリ効率の向上が着々と進められているほか、WinUIの開発がGitHubで完全公開され、進捗を誰でも追えるようになりました。
今回のTableView提供は、Windowsアプリ開発の長年の課題をようやく解消する一歩で、Microsoftがこの勢いを今後も維持できるかどうかが、Windowsアプリの未来を左右することになりそうです。
[via Windows Latest]
