柔軟で多機能な検索・置換を可能とする「正規表現」。
多数のプログラミング言語に搭載されている便利な表現ですが、多機能なだけに作成した正規表現が実際にマッチするのかどうか自信が持てなくて困っているという方もいるかもしれません。
本日紹介する「Regex101」はそのような場合に便利な正規表現のチェックツールです。スウェーデンの開発者Firas Dib氏らによって作成されたソフトウェアで、ブラウザからインタラクティブに正規表現を確認することが可能となっています。
単にマッチするかどうかが確認できるだけでなく、入力した正規表現の説明がインタラクティブに表示されるので、自分の理解が正しいのかを確かめつつ使用することが可能です。正規表現の種類もPCRE(PHP)、ECMAScript(JavaScript)、Python、Golangと切り替えることができます。
以下使用方法を説明します。
Regex101の使用方法
Regex101を使用するにはサイトをブラウザで開き、「REGULAR EXPRESSION(正規表現)」と「TEST STRING(テスト文字列)」に情報を入力します。
例えば正規表現として「[a-z]+」を、テキストとして「これはpenです」を入力した場合、「pen」の部分がマッチしてハイライト表示されます。
画面の右側の「EXPLANATION」欄には正規表現の説明が、「MATCH INFORMATION」には一致箇所の情報が表示されます。
初期設定で正規表現の種類は「PCRE(PHP)」となっていますので、これ以外の正規表現を確認したい場合、事前に変更しておくと良いでしょう。
「Save Regex(Cmd + S)」で作成した正規表現を保存することもできます。
その他の便利機能
その他の便利機能として「Code Generator」や「Regex Debugger」があります。
▲Code Generatorは入力した正規表現とテキストに対応したプログラムコードを生成する機能です。スクリプト系だけではなく、冗長になりがちなC#やJavaといったコンパイル型言語のコード生成にも対応しています。
▲「Regex Debugger」では正規表現の実行の様子をワンステップずつトレースすることができます。
まとめ
Regex101を利用すればブラウザで手軽に正規表現の確認が可能です。汎用性の高そうな正規表現がまとめられたライブラリ機能や、クイズ機能など、正規表現を極めたい方は要ブックマークのサイトとなっています。