Windowsには以前からレジストリを自動的にバックアップする機能が搭載されていましたが、Version 1803以降の環境ではこの機能が無効化されたようです。
Microsoftはレジストリのバックアップ機能ではなくシステムの復元機能の使用を推奨していますが、レジストリバックアップのためのタスクは自体は存在し、レジストリ設定を変更することで再び有効にすることもできます。
以下この方法を説明します。
目次
RegIdleBackupTaskを復活
レジストリの自動バックアップを復活させる方法は公式サポートドキュメントで説明されています。
regedit.exeを実行し以下のキーを確認します。
HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Configuration Manager
ここに以下のDWORD(32bit)値を作成し、値を1に変更します。
EnablePeriodicBackup
システムを再起動すると自動バックアップが有効になります。
▲レジストリの自動バックアップを行うタスクはタスクスケジューラーライブラリの「Microsoft\Windows\Registry」フォルダに存在する「RegIdleBackup」タスクが行います。
タスクが動作すると「C:\Windows\System32\config\RegBack」フォルダにレジストリ・ハイブ(レジストリ情報)が保存されます。
なおRegIdleBackupタスクのトリガーは特に設定されていませんが、Windows 10の自動メンテナンス処理から呼び出されるようです。自動メンテナンス処理はコントロールパネルのセキュリティとメンテナンスから設定を変更できます
まとめ
Windows 10 Version 1803以降のシステムでもレジストリ設定を変更することで、レジストリの自動バックアップ機能を復活させることができます。システムの復元ポイントだけでは心許ないと思っている方は設定してみてはいかがでしょうか。