Microsoftが公開した4月の月例更新プログラム、Windows 11 KB5012592や、Windows 10 KB5012599で、インストールができないという問題や、インストール後にパフォーマンス上の問題が発生するとの報告が行われていることがわかりました(Windows Latest)。
Windows 11はWindows 10のベースとして作られているため、2つの更新プログラムには同一のバグ修正と改善が多数含まれています。これらの更新プログラムでは、多数の不具合の修正や、安定性の改良が行われているほか、Windows検索の改良や、通知の制御機能の強化などいくつかの小さな新機能が提供されています。
毎月第2火曜日に提供される月例更新プログラムは、Windows Update経由で自動的にインストールされますが、一部の環境で上記のトラブルが発生しているとのことです。
Windows 11 KB5012592の問題
Windows 11の更新プログラムKB5012592に関しては、Feedback HubやRedditで、0x800f081f、0xc1900101、0x800f0988といった曖昧なエラーメッセージによって、アップデートがインストールできないことがあるとの報告が行われています。
対策として、「Shift」キーを押しながらシャットダウンする「フルシャットダウン」を実行する方法が提案されています。ハイブリッドシャットダウンやハイバネーションを回避し、完全にシステムを再起動することで更新プログラムがインストールできるようになる可能性があります。Microsoft Update Catalogから、.msuファイルをダウンロードし、更新プログラムを手動でインストールする方法も考えられます。
その他、KB5012592では、0xc0000022エラーでアプリの起動に失敗することがあるという不具合が存在したようですが、これは、サーバー側の更新によって修正されました。また、パフォーマンスの問題と、カーソルが画面上の特定の場所をスキップする奇妙なバグは新しいプレビュービルドで訂正されているとのことです。
Windows 10 KB501259の問題
Windows 10の更新プログラムKB5012599でも同様の問題が発生しており、0x800f0831で更新プログラムがインストールできないという問題が報告されています。
また、更新プログラムのダウンロードは成功するものの、一定時間操作を行わないと「20%のインストール」で一時停止し、その後100%に移行する(そして0x800f0831エラーが発生)との問題も指摘されています。
この場合もフルシャットダウンや、Microsoft Updateカタログから手動で更新プログラムをインストールすることで、更新プログラムが正常にインストールできる可能性があります。