ChatGPTをはじめとした生成AIが大きな注目を集めているなか、最新の調査結果で、ユーザーがオンラインで情報を見つける方法にも大きな変化が起こっていることがわかりました(The Verge)。
Adobe Analyticsによると、2024年のサイバーマンデーの期間中、AIを活用した検索リファラル(紹介)は1,950%と急増し、従来の検索傾向から大きな変化を示しています。この急増は、ユーザーが情報を取得するために、Google検索だけに頼るのではなく、AIを搭載したツールを利用し始めていることを示しています。
AI検索の主な利点のひとつは、ユーザーエンゲージメントの向上で、データによると、AI検索ツールを経由した訪問者は、従来の検索エンジンを利用した訪問者に比べて、ウェブサイトでの滞在時間が長く、より多くのページを探索し、直帰率が低い傾向にあります。
このトレンドの恩恵を受けているプラットフォームのひとつとして、Perplexity AIがあり、同社は最近、「イカゲーム」のスター、イ・ジョンジェを起用したマーケティング・キャンペーンを展開し、自社のAI検索ツールが競合他社よりも信頼できるとアピールしています。
OpenAIも、Googleに対抗するため、独自のAI搭載検索エンジン「ChatGPT Search」を開発し、競争の激しい検索分野に足を踏み入れようとしています。
一方、GoogleもAI検索に対抗するために、同社のAIチャットボットGeminiにパーソナライズ機能を導入し、ユーザーの検索履歴に基づいて回答を調整する機能を導入しています。これにより、Geminiは食事や旅行などのアクティビティについてカスタマイズされた提案を行うことができるようになります。さらにGoogleは、従来のアシスタントを段階的に廃止し、Geminiを採用することで、AIファーストへの取り組みを強化しています。
AI検索が進化しているなか、従来圧倒的なシェアを維持していたGoogle検索も変革期を迎えていくのかもしれません。