2022年末に登場したチャットボットAI、「ChatGPT」が大きな話題となっています。ChatGPTは自然な会話を行う事ができるだけでなく、プログラミングなどの専門的な質問に対しても適切な回答を返すことができ、Google検索は不要になったと指摘するユーザーさえも出てきています。
Googleも「コードレッド」を発動し、AI対策を急いでいるとみられているなか、Gmailの生みの親としてGoogleに大きな貢献を行ったPaul Buchheit氏が、Googleのビジネスが1、2年のうちに崩壊するという大胆な予想を行っていることがわかりました(Neowin)。
Google may be only a year or two away from total disruption. AI will eliminate the Search Engine Result Page, which is where they make most of their money.
Even if they catch up on AI, they can't fully deploy it without destroying the most valuable part of their business! https://t.co/jtq25LXdkj
— Paul Buchheit (@paultoo) December 1, 2022
同氏は次のように説明しています。
Google may be only a year or two away from total disruption. AI will eliminate the Search Engine Result Page, which is where they make most of their money.
Even if they catch up on AI, they can't fully deploy it without destroying the most valuable part of their business!
グーグルが完全に崩壊するまであと1、2年かもしれない。AIは、Googleが最も利益を得ている検索エンジンの結果ページを消滅させるだろう。
AIに追いついたとしても、ビジネスの最も価値ある部分を破壊することなく、AIを完全に展開することはできないのです。
検索バーに質問を入力すると、Googleの検索エンジンのページに飛ぶのではなく、AIベースのオートコンプリート機能を使って、質問に対する答えを教えてくれるようになるかもしれないと予測しています。回答には、詳細な情報を得るためのウェブサイトへのURLリンクが含まれており、どちらにしてもGoogle検索が使われなくなると主張しています。
ChatGPTのようなAIは、Google検索エンジンのバックエンドを使用するものの、AIが検索ページにトラフィックを送らない場合、広告ビジネスがストップする可能性があるとのこと。Buchheit氏は、AIに対するGoogle検索を、インターネットの台頭で時代遅れになったイエローページ例えています。
なお、Microsoftは自社のビジネスにAIを組み込む事に積極的で、OpenAIと新たな複数年パートナーシップを発表しています。また自社の検索エンジンBingにChatGPTを組み込む計画も進められていると報じされています。