マルウェア対策評価会社AV-Comparativesが2022年2月〜5月期のReal-World Protectionテストレポートを公開し、Microsoft Defenderの評価が改善していないことがわかりました(Neowin)。
同社が実施しているReal-World Protectionテストでは、Microsoft Defenderはあまりよい評価を得ることができていません。昨年実施されたテストではエラーにより評価不可能となり、その後のテストでもオフラインの検出率がかなり低く、システムリソースを大量に消費することが判明しています。
最新のテスト結果では、Microsoft Defenderは誤検知テストのカテゴリーで最高の評価を獲得し、ESETと並んで誤検知(FP)がゼロとされています。最近、Defenderの誤検知による問題がいくつか報告されており、これは意外な結果ととらえられています。
マルウェアの誤検知ランキングは以下の通りです(低い値が高評価)。
「ユーザー依存の誤検知」とは、マルウェア検出後にユーザーの判断(操作)によって、マルウェアが許可される可能性がある場合を指しており、ユーザー依存の誤検知が発生することに、0.5点が加えられていきます。
全体的な評価では合計725のテストケースが実施され、Defenderは7回失敗しています。
最終的な受賞ソフトウェアは以下の通りです。
最高の「AV-Comparatives ADVANCED+」を受賞したのは「Avast」「AVG」「Avira」「BitDefender」「Kaspersky」で、
Defenderは検出率が低かったものの、誤検知のカテゴリで非常似よいスコアを記録し、「AV-Comparatives ADVANCED」を受賞しています。