CentOS開発プロジェクトのJohnny Hughes氏は6月3日、CentOSの最新版「CentOS Linux 8 2105」をリリースしたことを発表しました(Phoronix)。CentOS 8は、Red HatがリソースをCentOS Streamに集中させるために年末にサポート終了となりますが、CentOS Linux 8 2105は、Red Hat Enterprise Linux 8.4をベースとした最新版として公開されています。
Red Hatは先月、Intel Tiger Lakeグラフィックスのサポートや、eBPFの改善、カーネルでのプロアクティブなメモリコンパクションのサポートなど、さまざまなカーネル機能をバックポートしたRHEL 8.4をリリースしました。RHEL 8.4ではAppStreamによって、GCC 10、LLVM 11、その他の最新の主要パッケージも提供されています。
RHEL 8.4の数日後には、互換OSである、AlmaLinux 8.4とOracle Linux 8 Update 4がすでに公開済みで、CentOSもこれに追随したことになります。
CentOS Linux 8は無料でCentOS.orgからダウンロードできますが、年末にEOLを迎えることを考えると、AlmaLinux、Rocky Linux、Oracle Linuxなど、他のRHEL互換OSへの乗り換えを検討した方が良いかもしれません。