先日より、Gmailの新規メッセージ作成画面で、宛先アドレスの入力補完機能が動かなくなっていました。
アドレスの入力を始めると、候補のリストボックスは表示されるのですが、タブキーを押しても、マウスでクリックしても表示されたアドレスの候補が選択できない状態となったのです。
再起動したりキャッシュを削除したりしても解決せず、本腰を入れて調べてみたところ意外な原因がありました。
右クリ、コピー許可系拡張機能に要注意
Chromeの動作がおかしくなる原因としてまず思いつくのは、拡張機能の誤動作です。案の定使用している全ての拡張機能をオフにしたところ、Gmailの入力補完機能は正常に動作し、拡張機能のどれかが原因であることがわかりました。
不具合の原因になっている拡張機能を二分法(半分ずつ無効としていく方法)で絞り込んでいったところ、最終的に原因となっている拡張機能は「Simple Allow Copy」だということがわかりました。
Simple Allow Copyは、コピー禁止系のWebサイトでコピーや右クリックを可能とするChrome拡張機能です。機能自体は正常に動作し、レビュアーの評価も高い拡張機能ですが、副作用があるらしく、入力ボックスがバグるとの報告が何件か寄せられています。
今回のGmailの件もこのような副作用の一つだと考えられます。Simple Allow Copyの場合、全てのサイトで実行せず、特定のサイトだけで動作することで、問題を回避することができます。
なお、右クリックやコピーを強制的に可能にするタイプの拡張機能は、Simple Allow Copy以外でも同様の副作用が報告されているものが多い模様。使用している場合は注意が必要です。
まとめ
Gmailのアドレス補完ができなくなっていた原因は、Simple Allow Copyの副作用でした。この場合特定のサイトでのみSimple Allow Copyが動作するようにすることで、問題を回避することができます。