CodeWeavers6月1日(現地時間)、CrossOver Macで間もなくDirectX 12がサポートされるようになると発表しました。
DirectXは、WindowsやXboxコンソールで利用されているAPIで、グラフィックのレンダリング処理を担当します。最新版のDirectX 12ではアプリのGPUサポートなどが改良されており、ゲームプレイの際のパフォーマンスが向上するなど、より高いグラフィックを実現します。
現在CrossOverはDirectX 11以前のバージョンのみをサポートしていますが、DirectX 12のサポートが追加されることで、MacのユーザーもCrossOver経由で、Windowsゲームをより快適にプレイすることができるようになります。
ただし、DirectX 12ゲームのサポートは「タイトル単位」で行われるそうで、これは、技術が複雑でバグが多いため問題を回避するために必要だとのことです。CrossOverでDirectX 12をサポートする最初のゲームは「Diablo II Resurrected」ですが、今後より多くの人気タイトルがサポートされる予定です。
While we are elated with this breakthrough, we acknowledge that our journey has just begun. Our team’s investigations concluded that there was no single magic key that unlocked DirectX 12 support on macOS. To get just Diablo II Resurrected running, we had to fix a multitude of bugs involving MoltenVK and SPIRV-Cross. We anticipate that this will be the case for other DirectX 12 games: we will need to add support on a per-title basis, and each game will likely involve multiple bugs.
この飛躍的な進歩に喜びを感じると同時に、私たちの旅はまだ始まったばかりであることを認識しました。私たちのチームの調査では、macOSのDirectX 12サポートを解除する魔法の鍵は1つもないという結論に達しました。Diablo II Resurrectedを動かすためには、MoltenVKとSPIRV-Crossに関わる多数のバグを修正する必要がありました。他のDirectX 12対応ゲームも同様で、タイトルごとにサポートを追加する必要があり、各ゲームで複数のバグが発生することが予想されます。
DirectX 12に対応したCrossOver 23の最初のベータ版は今夏にリリースされ、正式リリースは今年末が予定されています。
[via 9to5Mac]