Debian 11 "bullseye"は特定のアプリケーションで2倍以上のパフォーマンスを達成

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先日公開されたLinuxディストリビューション「Debian」の最新版「Debian 11 "bullseye"」のテストをPhoronixが実施し、特定のアプリケーションで以前よりも優れたパフォーマンスを達成したことが明らかとなっています(Neowin)。

同サイトはOpenBenchmarkingテストスイートを用い、80コアのIntel Xeon 8380 Ice Lake 2Pシステムと128コアのAMD EPYC 7763 Milan 2Pシステムのパフォーマンスを、Debian 11.0とDebian 10.10との間で比較し、評価しています。

合計73のベンチマークが実施された結果、Phoronixは、Debian 10.10からDebian 11への移行により、全体的に約8〜10%の改善が見られたと指摘しています。また特定のテストでは改善度はさらに高く、パフォーマンスの向上は2倍以上にもなったとも説明しています。

例えば、NAS Parallel Benchmarks (NPB) Embarrassingly Parallel class D(EP.D)ベンチマークで、Xeon 2P システムはDebian 11で2倍以上の速度を達成しています。

1629297380 npb ep d

また、YafaRayレイトレーシングベンチマークでは、EPYC 7763 2Pシステムのパフォーマンスがより改善され、Debian 10.10ではXeonを下回るほど遅かったものの、Debian 11環境ではXeonを追い抜いています。EPYC 7763に搭載された多数のコアを活用する技術が、Debian 11の方が優れている可能性があるのではないかと分析されています。

1629297387 yafa ray

上記は特に顕著なパフォーマンスの改善が見られた2つのテストで、ベンチマークの完全な結果はPhoronixのウェブサイトで確認可能です。

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