EIZOは8月2日、同社のフレームレス液晶モニターを、天吊り/壁掛けなど下向き設置で使用した場合に、モニターの表面パネルが剥離する事例を確認したと注意を呼びかけています。
EIZOのフレームレス液晶モニターを「当社標準スタンド以外」を用いて「下向き設置」でご使用の場合は、お客様に点検をお願いしております。
対象となるお客様には、ご不便、ご迷惑をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。— EIZO株式会社 (@EIZO_Japan) August 2, 2021
剥離した表面パネルをもとの位置に戻すなどした継続使用した場合、表面パネルと本体部を接続する配線部分が破断し、モニターの表面パネルが落下に至る可能性があるとのこと。
下向きに設置しているユーザーに対しては、現在の状態を確認し、剥がれが認められない場合は「剥がれ防止ガイド」装着し、剥がれが認められた場合は「剥がれ修理窓口」まで連絡するよう要請しています。
EIZOは、モニターの表面パネルは、ポリウレタンを中間層とする両面テープにてバックライトユニットに固定されており、両面テープのポリウレタンが諸条件によって劣化したことによって剥がれに至ると推定しています。再現実験によると塩素系消毒剤 (次亜塩素酸ナトリウム)を頻繁に使用する環境において、両面テープのポリウレタンが通常の環境より早く劣化することを確認したとのこと。
対象製品は以下の通りです。
製品カテゴリ | 対象製品名 |
---|---|
FlexScan | EV3285, EV2795, EV2785, EV2780, EV2760, EV2750, EV2495, EV2480, EV2460, EV2457, EV2456, EV2455, EV2451, EV2450, EV2360 (-R、-Z、-M、-Fなど派生機種を含みます) |
FORIS | FS2434(-Rなど派生機種を含みます) |
なお今回問題となっているのは、アーム、取付金具などを用いて、モニターを天吊り/壁掛けなどにより下向きで設置している場合で、上向き、垂直での設置、および標準スタンドでの利用は対象ではありません。
個人的にもEV2360を使用している事もあり(標準スタンドでの使用ですが…)気になるところです。