ドイツに拠点を置くサイバーセキュリティ企業ESETは1月2日(現地時間)、Windows 10のサポート終了にともない発生するセキュリティリスクや推奨される対策を説明したブログ記事「Security-Fiasko? 32 Millionen Computer in Deutschland laufen noch mit Windows 10」を公開しました。
この記事によるとドイツでは、全体の65%にあたる約3,200万台のPCがWindows 10を使用しており、サポート終了後にサイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが高まるとされています。
ESETのセキュリティ専門家Thorsten Urbanski氏は、「10月まで待つのではなく、すぐにWindows 11に切り替えるか、それができない場合は別のオペレーティングシステムを選択することを強く勧めます」と危険性を訴え、この状況は、2020年初頭にWindows 7のサポートが終了した時よりも危険で、サイバー犯罪者はサポートが終了する日をひたすら待っていると警告しています。
ESETはまた、Microsoftの拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)によるWindows 10の有償延長サポートの高価な価格ポリシーについても言及し、個人ユーザーでも購入できるものの、企業向けは費用が高額になることを注意しています。
ブログ記事では基本的にWindows 11へのアップグレードを推奨していますが、サポートされていない古いハードウェアを使用している場合は、Linuxを試すこともできると付け加えています。
最初は変更が難しくても、常に最新バージョンのWindowsを使うこと。Windows 7やXPのような古いバージョンはセキュリティ上のリスクが高いため、早急に交換すべきである。Windows 10からの切り替えも計画的に行うべきである。ESETは、できるだけ早くWindows 11に切り替えることを推奨している。また、特に古いハードウェアの場合は、Linuxディストリビューションも良い選択肢となる。
MicrosoftがWindows 11のシステム要件を緩和する事は期待できず、MicrosoftはWindows 11を使用するために新しいPCを購入することを推奨しています。