世界中で人気を集めるソースコードホスティングサービス「GitHub」。公開プロジェクトならば無料ですが、プライベートリポジトリを作成したい場合、有料会員になる必要があります。
このような場合、ローカルで動作するGitサーバーを検討してみるのも良いかもしれません。
本日紹介する「Gitea」は、そのようなセルフホスト型のGitサーバーの一つです。Gogsからforkしたオープンソースソフトウェアで、バイナリファイルが簡単に作成できる「Go」言語で記述されているため、簡単にインストールできるという特徴を持っています。
以下Giteaの使用方法を説明したいと思います。
バイナリ一個で動作可能
Giteaはバイナリファイル一個で動作させることができるほか、DockerやVagrant、OSごとの各種パッケージシステムを利用してインストールすることができます。
今回は一番簡単なバイナリファイルを使用する方法を説明します。
まず、ダウンロードページから最新のバイナリファイルをダウンロードします。macOSの場合例えば以下のようにダウンロードし、実行可能にしておきます。
wget -O gitea https://dl.gitea.io/gitea/1.0.1/gitea-1.0.1-darwin-10.6-amd64 chmod +x gitea
引き続きターミナルから実行します。
./gitea web
ブラウザを開きhttp://localhost:3000にアクセスします。
▲データベースはMySQL、PostgreSQL、SQLite3、TiDBが利用可能です。とりあえず動かしたい場合SQLite3を選択するのが簡単です。その他の項目は特に変更する必要はなく、画面の下にある「Giteaをインストール」をクリックすれば設定は完了です。
▲初回起動時はユーザー登録を行う必要があります。「今すぐ登録しましょう」からユーザーを登録します。
▲登録したユーザーでログインすると、ユーザー個別ページが表示されます。GitHubなど、この手のサービスを利用した経験のある方にとってはなじみ深い画面構成だと思います。
▲「+」ボタンをクリックしてdemoプロジェクトを作成してみました。HTTP/SSH形式でcloneして開発作業を行うことができます。
まとめ
Giteaを利用すれば、GitHub風のサービスをローカルで簡単に立ち上げることができます。fork元のGogsと異なり、オープンで高速な開発モデルを採用するとの決意表明も行われており、今後の発展に期待が持てそうなプロジェクトです。