UNIX系OSの基本ツールを収録し、ほぼ全てのLinuxディストリビューションで採用されている「GNU Coreutils」の最新版v9.0が9月24日(現地時間)に公開されました(Phoronix)。
最新版のcpでは、コピーオンライト(Cow)がデフォルトになる変更が行われているほか、copy_file_rangeを使用し、可能な限りコピーオフロードを使用する改良、SEEK_HOLEによるホールの検出方法の変更などが行われています。これらcpの変更はmvおよびinstallにも適用されます。
wcでは、行数カウントの際にAVX2命令の使用がサポートされました。パフォーマンスが大幅に向上し、最大5倍の高速化が期待できます。cksumはCRCアルゴリズムを指定する際に、PCLMUL命令の使用をサポートしています。
その他多くのバグフィックスと細かな改善が施されていて、詳細はリリース・アナウンスで確認可能です。