GNU Hurd開発プロジェクトは12月18日、GNU製オペレーティングシステム「GNU Hurd 0.9」、ベースとなっているマイクロカーネル「GNU Mach 1.8」、インターフェイスジェネレーター「GNU MIG 1.8」をリリースしました(公式ニュース、Phoronix)。GNUプロジェクトからの一足早いクリスマスプレゼントかもしれません。
GNU Hurd 0.9では、"boot"プログラムが特権のないユーザーで実行可能となったのに加え、イーサネットマルチプレクサがリポジトリにマージされています。これにより仮想インターフェイスが改良され、Berkeley Packet Filterもリポジトリに追加されています。
一方GNU MachはGNU Hurdの基盤となるマイクロカーネルで、1.8ではメモリ管理システムに関する大幅な改良が加えられています。仮想メモリシステムがアロケーションのために赤黒木を使用するようになったことや、デバッグやエラーポートが改善されたことなどが取り上げられています。またACPIの部分的なサポートは廃止となった模様。