AppleはmacOS High Sierraで、新しいファイルシステム「APFS(Apple File System)」を導入します。APFSはこれまでのHFS+と比較して障害に強く、高速に動作する先進的なファイルシステムと説明されていますが、早々の移行は考えものかもしれません。
Mac用のバックアップツールCarbon Copy Clonerの開発者Mike氏は、ブログ記事「Pondering the conversion from HFS+ to APFS」で、HFS+からAPFSへの変換を、機が熟するまで待ったほうが良い、と提言しています(The Loop)。
There’s a lot of excitement these days about the new APFS filesystem coming from Apple. I’m certainly excited about it; some of the promised features sound great. However, I’m going to make a bold suggestion: Don’t convert your production startup disk to APFS this Fall. Wait for the new filesystem to get some more mileage before making the switch. HFS+ is still a supported configuration for High Sierra, and sticking with the tried-and-true filesystem may save a lot of headaches and wasted time.
同氏は、APFSの先進的な機能に興奮するとしながらも「大胆な提案」として今年の秋の段階で、実運用システムの起動ディスクをAPFSに変換しないことを推奨しています。macOS High Sierraでは既存のHFS+が依然として利用可能で、APFSが確かな実績を積むまで待つことで多くのトラブルを避けることができるという主張です。
実際APFSが導入されたiOS 10.3では、濁点を含むファイル名でファイルパスの問題が発生した模様。Macで重要な作業を行っている場合、提案の通り少し待ってみるのも良いかもしれません。