RustがLinuxカーネルの第2言語の地位にじわり接近

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2022年には、Mozillaの開発するプログラミング言語「Rust」がLinuxカーネルで使用され始めることになりそうです。LinuxカーネルにRustを扱うための初期サポートとインフラを導入するための第二弾パッチが送られてきたことが明らかとなりました(Phoronix)。

今年の夏、LinuxカーネルにRustプログラミング言語のサポートを導入されるための一連のパッチが投稿され、レビューと議論が重ねられてきました。それから数ヶ月間の間に、Linuxカーネル開発にRustを導入するための作業が継続して行われ、 Linus Torvalds氏もこの取り組みに反対する姿勢は見せていません。LinuxカーネルにおけるRustの採用は、Rustに組み込まれている多くのメモリ安全保護機能が、カーネル開発に貢献するための障壁を低くするなどの利点があると見られています。

Miguel Ojeda氏が送信した、LinuxカーネルでRustをサポートするための「v2」パッチでは、安定版Rustへの移行や、新しいモジュール化オプションの追加、Rustコンパイラ診断のさらなる有効化、新しい抽象化機能の追加など、v1パッチには含まれていなかったさまざまな新機能が追加されています。

ZDNetのSteve J Vaughan-Nichols氏は、Linuxカーネルのシニア開発者であるGreg Kroah-Hartman氏に話を聞き、Rustのコードがドライバレベルでカーネルに導入され始める可能性を示唆しています。ドライバは、カーネルソースに含まれる依存関係のツリーの "端っこ"にあたるため、このような試みが行われる最初の場所となるとのことです。CやC++言語に変わるシステムプログラミング言語として鳴り物入りで登場したRustがいよいよ本領発揮する場を得たといえそうです。

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