Appleが先日発表した、「Mac Studio」には、MacBook Pro 2021年モデルに採用されている「M1 Max」チップを採用した下位モデルと、M1 Maxチップを2個連結して1チップとして動作させる「M1 Ultra」チップを搭載した上位モデルの2種類が存在します。
仕様表を確認すると、M1 Ultra版のMac Studioの重さが3.6kg、M1 Max版の重さが2.7kgで、M1 Ultra版のほうがなぜか、2ポンド(0.9kg)重くなっていますが、これは二つのモデルに搭載されているサーマルモジュールが異なることに原因にあるとAppleがThe Vergeに対して説明したことがわかりました。
M1 Ultraには銅製のサーマルモジュールが、M1 Maxにはアルミニウム製のヒートシンクが搭載されており、銅はアルミニウムより重いため、このような重量差が生じている模様。
They have the same 370W power supply. The additional weight is due to M1 Ultra having a larger copper thermal module, where as M1 Max has an aluminum heatsink.
電源は同じ370Wを搭載しています。重量が増加しているのは、M1 Ultraがより大きな銅製サーマルモジュールを持っているのに対し、M1 Maxはアルミニウム製ヒートシンクを持っているからです。
M1 UltraとM1 Maxのパワーの差を考えれば、熱対策のためのヒートシンクが異なるのも理解できます。。M1 Ultraは、20コアのCPUと最大64コアのGPUを搭載し、M1 Maxの2倍のコンピューティングパワーを発揮します。上位モデルはただ単に処理能力に優れているだけではなく、より効率的な熱処理によって下位モデルと同等に静かに動作することが期待できるのです。
AppleはMac Studioの静音性が優れていると主張しており、これには、両面ブロワーを使って底面のエアフロー・チャネルから空気を取り込み、筐体背面の穴から空気を押し出すアーキテクチャが貢献していると説明しています。