Microsoftの公式のメディア作成ツールを使用すると、Windows 10のISOファイルをダウンロードしたり、インストール用のUSBメディアを作成することができます。
公式ツールだけあって使用方法も簡単で、信頼性の高いツールですが、取得できるWindows 10のバージョンが常にその時点の最新版に限定されているという制限があります。
例えばWindows 10 Version 1809のユーザーがVersion 20H2ではなく、Version 1903/1909/2004などにバージョンアップする事はできないのです。
本日紹介する「MediaCreationTool.bat」は、このような事を可能にするバッチファイルです。作成者はMicrosoftではありませんが、バッチファイルだけ任意のWindows 10のISOファイルをダウンロードすることができます。
以下使用方法を説明します。
MediaCreationTool.batの使用方法
MediaCreationTool.batはGitHubでGist形式で公開されています。「raw」ボタンをクリックして、中身を任意のフォルダに「MediaCreationTool.bat」として保存します。
保存したMediaCreationTool.batをダブルクリックして実行すると以下のような画面が表示されます。
Windows 10の初期バージョンである1507から、記事執筆時の最新版である20H2まで全てのバージョンがリストアップされています。ダウンロードしたいバージョンのボタンをクリックします。
少し待つと、そのバージョン用のメディア作成ツールが自動的にダウンロードされて起動します(例えば1903の場合MediaCreationTool1903.exeとなります。メディア作成ツールの画面はバージョンごとに多少異なります)。
言語、アーキテクチャ、エディションの選択画面では、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外すと規定値を変更することができます。
「次へ」をクリックし処理を進めていくとISOファイルをダウンロードすることができます。
まとめ
MediaCreationTool.batを利用すれば、Windows 10の任意のバージョンのISOファイルをダウンロードすることができます。Rufusのようなフリーソフトを利用する事もできますが、バッチファイルというより透明性の高い方法を使いたい方におすすめのツールです。